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ダイナムスマスロ

投稿日時:2022.11.14

あの頃のパチスロが帰ってくる! ダイナムが『全力推し』 するスマスロ(スマートパチスロ)の魅力を簡単解説!

2022年11月21日、ついに待望の新時代パチスロ「スマスロ」(正式名称:スマートパチスロ)が導入開始されます。

スマスロが期待されている理由、それはメダルレスという“進化”だけではありません。内規(自主規制)緩和による豊かな“ゲーム性”。そして、パチスロが持つ大きな魅力である“スペック”。これらが「スマスロが期待される大きな理由」です。

“進化”と“ゲーム性”と“スペック”、この3つのポテンシャルに早くから注目したダイナムさんがスマスロの大量導入を決定した(※2022年11月末時点で約2,600台導入予定。2023年1月には約4,000台導入予定)、とのこと。さすが大手、さすがダイナム。 PrivateBrand「ごらく(GORAKU)」で自らスペック設計や企画立案も行うほどの遊技台に対する洞察眼はタダ者ではありません。

本記事では、そんなダイナムさんが全力で推す「スマスロ」について、スマスロ情報ならおまかせの『パチ7』がその仕組みや遊び方などを分かりやすく解説します!

スマスロとは?

スマスロの基本的な仕組み

スマスロは物理的なメダルを使わず、貸出されたり獲得したりしたメダルを電子データとしてあつかう「メダルレス」のパチスロ機になります。つまり、パチスロがこの世に生まれてから必ず使用されてきたメダルという存在が不要になるわけです。

遊技する際には、台の横にある「専用ユニット」を使用します。スマスロと専用ユニットの間でメダルデータを通信し、メダル貸出や獲得メダルの持ち出しも専用ユニットで行います(くわしい遊び方については後ほどご説明します)。従来のメダル貸出サンドはスマスロでは使用不可、ということですね。

機種やメーカーによって形状等は異なりますが、従来機のメダル投入口付近に遊技メダル表示装置が存在します。ここに表示されたメダル数が、持ちメダル数となるわけです。

▲専用ユニットの例

専用ユニットの形状や機能は、ユニットメーカーや種類によって異なりますが、従来のメダル貸出機(メダルサンド)より薄型になります。また種類によっては、左側でも右側でも設置できるものも存在する模様です。

スマスロのスタートはこの4機種

スマスロのスタートを飾るのは、2022年11月21日(月)に『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ(SANKYO)』『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!(オリンピア)』『スマスロリノヘブン(山佐)』、12月5日(日)に『HEY!エリートサラリーマン鏡(パオン・ディーピー)』の計4機種です。すべてATタイプの機種となっています。


ここが違う! 従来機とスマスロの比較

メダルレス・専用ユニットが必要なだけではなく、スペック面でもスマスロは従来のメダル機と異なります。スマスロが取り戻した“出玉”と “ゲーム性”、そのポテンシャルについてご紹介しましょう。

1.内規(自主規制)から見えるポテンシャルの違い

まずは、パチスロ機で定められている内規(自主規制のルール)の比較です。

※2022年4月以降の型式試験申請機に搭載

すでにホールに導入されている6.5号機の時点で、ひとつの有利区間内での獲得枚数制限が「差枚で2,400枚」に変更されていますが、さらにスマスロでは「有利区間のゲーム数上限ナシ」という新たな変更が加わっています。有利区間自体が無くなると勘違いされることもありますが、ゲーム数上限が無くなるだけで、有利区間という概念は残ります。

なお、コンプリート機能とはいわゆる“打ち止め”機能のことです。差枚が一番マイナスになったところを基点として、1日の営業内で19,000枚を獲得すると打ち止め状態となり、実質的に当日の遊技は続行不可となります(設定変更で解除可能)。

ちなみにですが、スマスロも枠組みとしては6.5号機に含まれます。いわゆる7号機ではありません。同じ6.5号機基準でも、メダル機とスマスロでは内規(自主規制)が違う、という認識になります。

2.有利区間G数上限がなくなると?

▲枚数到達での有利区間完走がしやすくなる!

有利区間ゲーム数上限到達による出玉獲得制限がありませんので、最大で差枚数2,400枚を獲得するチャンスが広がります。従来機では、遊技金額やボーナス間ゲーム数が大きくなると、差枚をプラスにするにも一苦労でしたがスマスロでは取り返せる可能性が高くなる、というわけです。

3.スマスロでは「有利区間の貫通」を活かしやすい

▲6.5号機から流行りの貫通型が活きる!

有利区間の上限が無くなることで、いろいろな出玉設計を実現することが可能になりました。その例の一つとして、現在6.5号機でも人気を博している貫通型AT機が挙げられます。有利区間移行時にチャンスがあり、次の有利区間でさらなる出玉を期待できる「有利区間の貫通」とも呼べる仕様が、スマスロではより活かしやすくなります。

4.スマスロで実現するさまざまなゲーム性

スマスロでは有利区間ゲーム数の上限を自由に設計できます。それにより「ゆるやかに出玉が増加して長く楽しめる機種」「出玉の増減にメリハリがある機種」など、さまざまなゲーム性の機種の登場が期待されます。

導入されるスマスロでの例

HEY!エリートサラリーマン鏡

本機種にはATの引き戻しゾーン「DREAM COMES AGAIN」があり、有利区間が切れて移行した際に突入する可能性があります。ここで当たりを射止めると、再度ATに突入。また、同一の有利区間内で獲得差枚数がプラスにならない限り、有利区間は切れないという特徴もあります。

スマスロリノヘブン

獲得枚数が2,000枚を超えると有利区間が必ず切れて新しい有利区間に突入します。その際、約51.2%(設定不問)で「裏天国モード」に突入します。裏天国モードはBIG BONUSのみが90%でループする状態で、すでに獲得している2,000枚+αの獲得が期待できます。


スマスロ導入のメリット

スペックのポテンシャル以外にも、ユーザーにとってもホールにとってメリットがあるのがスマスロの“進化”した点です。

1.不正・依存問題への対策

▲スマスロの遊技情報は、情報管理センターへ送信されます

スマスロの機歴や遊技された出玉情報等は「遊技機情報センター」にデータ送信され、厳重に管理されます。これらの情報は、不正改造された遊技機の流通や、遊技機の射幸性が過度に高まることの防止に役立てられます。ユーザーとしては、今までより安心安全に遊技できる環境になる、というところでしょう。

2.感染症などへの対策

メダルを使用しないので必然的にユーザーがメダルに触れる機会が減り、感染症対策にもつながります。空気浄化システム・分煙・レストスペースなどホール設備の清潔さにも定評があるダイナムさんですから、より安心してスマスロを楽しむことができるようになるでしょう。

3.中長期的なコスト削減

スマスロ・専用ユニット・管理コンピューターなどの導入に初期コストはかかります。しかし、長い目で見るとメダルを使わないことによる設備の削減や人的コストの削減、省スペースによる坪単価の向上などが見込まれます。これは大手であればあるほど削減効果が出やすいものなので、ダイナムさんにおけるコスト削減効果は高そうですね。

4.回せるゲーム数が増える

メダルを入れたり出したり、はたまた落としたり拾ったり、下皿のメダルを箱に移したり、といったメダルにまつわる行動がなくなるわけですから、その分スマスロはゲーム数を回すことができます。

メダル機と比較すると「15~20%の稼働率上昇」が見込まれており、もし出玉に期待できる台に座れたらいつもよりブン回せるわけですね。

スマスロの遊び方

それではメダルを使わないパチスロ機『スマスロ』の遊び方をご説明しましょう。今までのメダル機とは異なる部分がありますので、ご注意ください。
※スマスロ機種や専用ユニットによって各部名称や仕様は異なります。

遊技の始め方

スマスロの横にある専用ユニットに、紙幣またはICカード(ダイナム貯玉カードや現金情報を持つICカード)を挿入しましょう。専用ユニットの「貸出ボタン」を押すと、メダルが貸し出されてスマスロにデータ転送されます。

遊技中

従来のパチスロ機と変わらず、BETボタンを押すとクレジットのメダルを消費してプレイでき、メダルを獲得するとクレジットに貯留されます。ここまでは従来と同じですよね。異なる部分としては、従来はクレジット50枚を超える分が下皿に払い出されましたが、スマスロでは50枚を超えてすべてがクレジットに貯留される点になります。

ちなみに、スマスロ側の電子メダル貯留数の上限は16,383枚になっていて、そこに達すると専用ユニットへの転送アナウンスが表示されます。これは先述のコンプリート機能とは別物となります。

離席・遊技終了のやり方

スマスロ側の「計数ボタン(転送ボタン)」を押すと、スマスロに保存されていたクレジットが専用ユニットに転送されます。短く押すと1枚、長く押すと50枚単位で転送可能です。転送を終えて専用ユニットの「返却ボタン」を押すと、獲得したメダルのデータが保存されたICカードが排出されます。(※機種により異なる場合があります)

離席や終了時にはご注意を!

離席時や終了時など台から離れる時は、

◆スマスロ側にクレジットを入れたままにしない
◆必ずクレジットを専用ユニットに転送してICカードを持ち歩く

※ユニットの種類によってはICカード抜き出し防止機能が搭載されているものもあります

この2点を守りましょう! メダルレスになって物としてのメダルの盗難のリスクはなくなりましたが、ICカードを利用した不正やカード自体の盗難のリスクは変わりありませんので十分に注意しましょう。


台確保は? 気になるスマスロのアレコレ

良いところばかりをアピールしていますが、スマスロにだって「これってどうするの?」という気になる点はあります。ここは正直に課題を挙げて、ダイナムにもコメントをいただきましょう。

1.台の確保はどうするの?

遊技中の台の確保は、今まで下皿・ドル箱など物としてのメダルやクレジットの有無によって認められてきました(物品による台の確保は本来認められていません)。しかし、スマスロにはメダルがなく、また離席時にクレジットを残すとICカードを利用した盗難の危険性があります。そこで、ダイナムに台の確保について聞いてみました!

スマスロ機種の各台に「台確保札」をご用意いたします。お席をお離れの際はご使用ください。ご不明点などは、店舗の従業員までお気軽にお声がけください。

2.出玉感が失われる?

ユーザーが獲得した出玉は、ホールが元気な証拠です。パチンコなら玉、パチスロならばメダルが、ドル箱や下皿に目に見えることは「お、このホール頑張ってるな!」というホールへの信頼にもつながります。しかし、スマスロでは「目に見える獲得メダル」がありません。その点についてもダイナムに聞いてみました!

確かに「玉・メダル」が見えることはパチンコパチスロの醍醐味とも言えますね。その点は我々としても少し寂しさはあります。ただ、今回のスマスロではメリットも多くありますので、充分カバーできているのではないかと考えております。また、一部のお店ではデータ表示機を変更し、見えるデータ種類を増やしております。ぜひ、お店でご確認ください。


ダイナムがスマスロを「全力推し!」の理由

これまでに説明したとおり、スマスロは遊技スタイルやコスト削減など、まさにスマートに“進化”したパチスロ機です。そして、豊かな“ゲーム性”、従来機とは違う“スペック”というポテンシャル、まさに新時代のパチスロといえるものです。

ここまでpowered by パチ7としてスマスロをご紹介してきましたが、改めてダイナムさんに「スマスロ全力推し!」の理由をお聞きしましょう。

スマスロが市場にリリースされ、多くのお客様、特にパチスロから離れていたお客様に、今一度ホールに目を向けていただけるきっかけになって欲しいと考えております。

またダイナムのスマスロプロモーションの一環として、ダイナム公式YouTubeチャンネルの人気番組「ファーストクラス」でレギュラー出演中の「橘リノさん」にスマスロPR大使就任していただきました。各種プロモーションにご協力いただく予定です。ぜひ、お時間があればダイナムのお店にお立ち寄りいただき、スマスロを遊技してみていただきたと考えております。

ありがとうございます! ここまでの熱意をもって業界の先陣を切ってスマスロを大量導入するダイナム、期待させていただきます。

ホールにとってもユーザーにとってもメリットの大きいスマスロ、「スマスロを遊んでみたい!」と思ったら、お近くのダイナムに遊びにいってみてくださいね。


(C)板垣恵介(秋田書店)/バキ製作委員会
(C)板垣恵介(秋田書店)/バキッッ製作委員会
(C)YAMASA (C)YAMASA NEXT
(C)SUNRISE/VVV Committee
(C)DAITO GIKEN,INC.

【この記事を書いた人:パチ7ライター:じく】

元ゲームメーカー勤務、現在フリー。前職ではシナリオ・マニュアル・キャッチコピーなどのライターとして過ごし、パチスロを題材とした小説も執筆している。e-sports系やMリーグ観戦が大好き、たまにTwitchで雀魂やウマ娘やフロムゲーを配信したりもするスロ系でもありゲーム系でもあるオジサンです。

担当編集:パチ7編集長